六本木ヒルズを支えるエネルギー -meccエコオフィスツアー:森ビル編

 みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)の主催による「mecc エコオフィスツアー<第二弾>」が、10月18 日午後に行なわれました。
環境保全や省エネルギーに先進的に取り組む企業を訪問し、オフィス見学をしながら企業の取組みについて学ぶこのツアーは、8 月に続いて今回が二度目の開催。この日は25 名のmecc 会員が参加しました。

 今回の訪問先は六本木ヒルズ森タワーです。

p1020723
 3 月の大震災後に計画停電が実施され、各所で節電の取り組みが叫ばれるなか、常用の自家発電設備を持つこのビルは俄然注目を集めました。大規模ガスコージェネレーションにより電気と熱を生み出し、さらにその排熱を地域冷暖房に有効活用するシステムを導入しているビルは全国的にも珍しいのだそうです。

 このシステムにより一次エネルギーを大幅に削減できるほか、入居するテナント各社への電力供給への信頼も高めているとの担当者の説明には、参加者一同が深く頷きました。

 説明に続き、地下36 メートルにあるガスタービン等の設備を見学。森タワーのみならず住居棟やホテルにも供給する設備とあって、その規模の大きさに驚嘆の声が上がりました。

 またこの日は、森ビル株式会社のオフィスであり、快適なワークスペースの実験場でもある「MORI WORKING LAB」も見学。

p1020736

 机のレイアウトや音環境、オフィス家具など、細部にわたり働きやすい環境づくりに取り組む森ビルの姿勢に触れることができました。

p1020731

 今回のエコツアーもまた、大いに刺激を受ける充実した内容でした。森ビルさん、ありがとうございました。

(レポート:松田慶子)