【セミナー・ワークショップ】「企業『らしさ』をCSRに活かす」

20091010

9日、みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)主催の「温暖化対策を切り口としたマーケティング/CSRセミナー」がエコプラザで行なわれました。午前・午後の2部構成で行なわれたセミナーには、続々と企業CSR担当者が参加。エコ視点で事業に取り組む企業事例が紹介され、興味深く耳を傾ける参加者たちで溢れました。
セミナー前半の講師、ハートツリー株式会社の服部進さんは、マーケティングの本質について解説。ある企業が出資して行なわれた小学校での植樹の事例を紹介し、「企業名や商品名が小学校に残る。小さなことだが、ブランディングとは地道な作業の積み重ね。感動がなければ人の心には残っていかない」と話しました。後半を担当した株式会社リサイクルワンの辻本大輔さんは、調査結果から浮き彫りとなった、日本人の環境問題に対する意識の高さと具体的行動とギャップを指摘。「つまり、CO2削減に貢献できるサービスは潜在的ニーズが高いということ。単に排出権や販促目的だけでカーボンオフセットを取り入れるのではなく、目的にあった企画、調査、設計が大切」と話しました。エコ視点にたった地道なマーケティングが、売上やブランディングに効果をもたらす。それぞれの企業「らしさ」を生かしたCSRが模索されるべき、と締めくくられたセミナーは、盛況のうちに幕を閉じました。(協力:毎日アースデイ新聞