環境教育ワークショップ「エコ・ネイションゲーム」開催

7月13日金曜日、フルハシ環境総合研究所とmeccの共催のかたちで「エコ・ネイションゲーム」と題する環境教育プログラムのワークショップが、エコプラザの展示ホールで開催されました。


「エコ・ネイションゲーム」で環境教育を体感!

坂本恵美(DTS)・・・日本チーム

環境教育ワークショップ「エコ・ネイションゲーム」がエコプラザで開催されました。
meccの会員事業者をはじめとする企業の環境担当者24名が日本、アメリカ、中国、ブラジル、などの8カ国に分かれてそれぞれ「環境立国」を目指してゲームを行います。
各国は配布された道具を使って「生産活動」を進めていきます。
ゴールは各国がいかに「環境と経済のバランス」良く発展できるかというもの。
ゲームを進めていくとわかるのですが、配布される道具はそれぞれの国の特徴によって異なり、各チームは現実の国と同じような行動を取ってしまいます。
私たち日本チームは、高度成長期の日本さながら、ゲームの初めに我を忘れてせっせと生産活動に励んでいます。
一方、ふと気づくと周りの国はお金が無かったり、技術ツールが足りなかったり、なかなか生産活動が進みません。
ところが、これで終わらないのがこのゲームの面白いところです。
ゲームが進むにつれ様々なイベントが発生し、そのたびに各国の状況が一変していきます。備えの無い国はどんどん打つ手がなくなり、逆に備えていた国は好循環という流れのなか、最後の結果発表・・・ということになります。
ゲームを終えてみて、この「エコ・ネイションゲーム」は本当に良くできているなあと感じました。
私達が体験したのはレベル3という最も難しいものだそうですが、設定が細かく、本当の世界の縮図が会場にできあがります。
その中で、環境と経済のバランスの良い「ビジョン」をきちんと建てたチームが、たとえお金が少なくて技術の無い状況でも上位にいけるようになっています。
また、決して1チームだけの力で上位に行くことはできません。
必ず足りないものを別の国から「交渉」で調達するという設定もとてもリアルで、参加者は夢中になって「商談」をしていました。


「緑豊かなエジプト」というビジョンで大健闘

小林司郎(東京ガス)・・・エジプトチーム

この度は、エコ・ネイションゲームに参加をさせていただく機会を頂きありがとうございました。
「勉強ですよ、研修会ですよ」と言われると何となく抵抗があるのも事実ですが、多少の不安を持ちつつも今回は楽しく参加をさせていただきました。
私たちの企業からは二名の参加とさせていただきました。
進め方は一国3人の組になり、大統領を選出してから始まるのである。
どうもこの進め方・初めの作戦こそがキイであったのかも知れません。
このゲーム全体を通して感じたことは題材は環境ではあるものの「経営」とも言える感があるという点。
ある意味「人生ゲーム」とでも言うのでしょうか?
まずは国としての方針を建て、しっかりとした方向に向かっての進めが大切であるようです。
しかし進め方のポイントが何であろうとも、周囲の動き(つまり他の国がどんな資源、技術を持って、どのような政策のもと動いているか。また世の中の仕組みはどうなっているか)を捉える事こそ将来に向けては大きな意味合いを持つ事を認識し、3人という限られた人数の中でも役割分担を明確にして、その時々で方針を確認し場合によっては方針転換をするなど、柔軟な考えを持って進めることが必要なゲームであったと思います。
環境であっても経営であっても激動の中を生き抜いていくには多難な事態も現実には発生しうるという理解が必要であると思い知らされました。