□■□■ みなと環境にやさしい事業者会議 ■□■□
《 meccニュース.vol.04 2006.09.14発行 》
□■□■ minato eco-conscious consortium ■□■□
☆mecc会員事業者の方に向けて配信するメールマガジンです。
暦の上ではこの日をもって夏が終わるとされる「処暑」の8月23日に「みなとお台場打ち水大作戦」が行なわれて以降、ときに残暑厳しい日もありましたが、確実にその日を境に季節は移り変わりました。
打ち水が呼び込んだ涼は、そのまま秋の気配へとつながっていきました。
馬肥ゆる秋にむけて、meccの取組みも活気づいてまいります。
これから企画が目白押し。ホットな情報やアイデアやヒントが満載のメールマガジン「meccニュース」でチェックをお忘れなく。
(事務局)
□ 1 □ アクションレビュー ACTION REVIEW
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◇8月23日 「みなとお台場打ち水大作戦」開催
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8月23日、「処暑」。暦の上ではこの日をもって夏の暑さが和らぐとされる、まさに夏の終わりの日に、今年の打ち水大作戦を締めくくるべく「みなとお台場打ち水大作戦」が開催されました。
すっかり日本の夏の風物詩として定着した打ち水。
7月23日の「大暑」から一ヶ月の間に、全国各地で、いろんな人たちが、いろんなやり方で、
ほんとうに思い思いに様々な大作戦を展開してきましたが、みなとお台場打ち水大作戦はそのフィナーレにふさわしい見事な打ち水絵巻を描きました。
きょうは雨という天気予報をくつがえし、会場となるぺディストリアンデッキの上は願ってもない打ち水日和。
目の前に横たわるレインボーブリッジが光輝く最高の舞台が整いました。
全長500メートルにわたる打ち水会場。
そこここに間伐材でつくった木桶の山ができあがります。
港区さんのタンク車で運び込まれた1トンもの下水処理水が
いくつもの大きな盥にあけられて打ち水開始の午後3時を待ちます。
デッキの橋の欄干に万国旗のように打ち水のポスターがはためきます。
午後2時40分、
和太鼓をつかった打ち水カンパニーによる「呼び水」パフォーマンス開始。
午後2時50分、
主催者を代表してホテル日航東京・上山常務がごあいさつ。
午後2時55分、
最後の打ち水準備。スタッフが桶に水をくんでデッキに一列に並べます。
あまりの暑さに人もまばらだったデッキの上は、いつのまにか黒山の人だかり。
我先に、桶を手にとって、いっせい打ち水のカウントダウンに備えます。
海に向かって、デッキは見渡す限り桶を持った人の波。
これは壮観な打ち水絵巻になりました。
開始1分前。
打ち水カンパニーのフジタシンヤの名調子で会場の雰囲気は最高潮に達します。
一瞬のシャッターチャンスを狙うカメラマンたちが身構えます。
水の気配を感じてトンボが低空飛行をつづけます。
合言葉は「海に向かって打て」。
さあカウントダウン!・・・5、4、3、2、1
Let's uchimizu!!
ばじゃ〜っ!!!
デッキ沿いに並んだ人の列から、
いっせいに放たれた打ち水模様の美しかったこと。
打ち水大作戦の歴史にのこるハイライトシーンとなりました。
一面水をたたえたデッキの上には、たちまち涼しい風が吹き渡ります。
すぐに「涼しいね」という声があがります。
開始1分後、「もう、気温が下がっています」とフジタシンヤの実況が入ります。
打ち水人の列がくずれて、デッキは、スローな歓喜の輪につつまれます。
みなとお台場打ち水大作戦は、天候にもめぐまれ、
イベントとして大盛況となっただけでなく、
打ち水効果においても大成功を収めました。
33.9℃あった打ち水前の気温が、いっせい打ち水を終えた10分後には32.1℃まで下がりました。
2℃近く気温が下がったぺディストリアンデッキでは、しばらく歓喜の輪から笑顔と明るい声が絶えませんでした。
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□ 2 □「あきる野交流プロジェクト」特集 SATOYAMA
PROJECT
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◆プロジェクト概要 ABOUT THE PROJECT
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港区内だけでは解決できないCO2削減の課題にむけて、
都内でももっとも豊富な山林をかかえるあきる野市との連携・交流が進展中。
里山があり、清流があり、しかもクルマで1時間の距離。
これまでにいく度か区主催のエコツアーが開催され、
そのたび区民の人気は高く、子どもたちにも好評。
すでに港区の環境学習の拠点として親しまれている。
今後はさらに港区が地球温暖化対策に取り組む拠点として
豊富な山林資源の活用が目標とされる。
具体的には、港区の施設から出るCO2の総排出量を2%削減するべく、
それだけのCO2吸収を可能にする面積の森林を整備すること、
整備された森で環境学習の内容をより充実させていくこと、
整備の際に切り出される間伐材をはじめとするあきる野産材を流通させ、
かつて新橋や芝の地場産業であった家具産業の活性化をはかること、
あきる野産材を原料にオリジナルの紙づくりを試みること(※後述)、
エコポイントを介したCO2排出権取引モデルの構築をはかること、
などが検討されている。
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◆取組み提案 PROPOSAL FOR COMMITMENT
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京都議定書で定められた日本のCO2排出量の削減目標6%のうち、
3.9%は国内の森林によるCO2吸収が見込まれています。
事業所や家庭でのCO2排出抑制の呼びかけはかなり徹底してきましたが、
数字のうえでは、京都議定書の目標達成のために大きな鍵をにぎるのは
森林であるのは言うまでもありません。
大半が手つかずで放置されたままの日本の森は、整備されることで生き返り、
整備された面積分がCO2の吸収源として正式にカウントされます。
森林整備とは、ある意味で林業振興と同義です。
森林自体が生産力をもった市場として活性化しなければ、
「3.9%」の目標を達成することはできません。
林野庁がすすめる「3.9ペーパー」の取組みは、
「森林市場」を拡大させるひとつのブレークスルーとなる仕組みです。
紙の消費量の大きさを考えるとき、国産材を原料にした紙の普及こそ
「市場拡大」の最大の戦略ポイントになるでしょう。
間伐してもそれを運び出す輸送費が森林所有者には大きな負担となることが
森林整備を困難にする要因と言われています。
そこで森林所有者に代わって、
印刷物にかかわる事業者の側で木材の輸送コストを負担できれば、
国産材でつくられCO2吸収のお墨つきのついた紙を入手できる、
というのが3.9ペーパーのシステムです。
ただし、「産地指定」はできません。
あきる野の森に港区の整備の手が入れば、
事業者はこの仕組みにのっとって
「産地指定された3.9ペーパー」を購入することが可能になりそうです。
すなわち、あきる野で切り出した木そのものを原料にした紙を製造し、
コストを抑えたまま入荷することができるようになるかもしれません。
「あきる野3.9ペーパー」ブランドの実現は、
地域と一体となった目にみえる地球温暖化防止への取組みとして、
mecc会員事業者にとって身近でユニークなオプションとなるでしょう。
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□ 3 □ 「エコプラ第2号」集広状況 THE FREE PAPER
2ND ISSUE
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みなと環境にやさしい事業者会議が区民、事業者に向けて発行する
環境行動フリーペーパー「エコプラ」第2号は、現在作業が遅れ気味で
発行は10月上旬にずれこみそうです。
まことに申し訳ありません。ご了承お願いいたします。
イベントや活動の内容を報告できる良いタイミングを考慮したのと、
いまだ広告営業をつづけている状況のためです。
現在のところ、2社の出広が決まっていますが、
ひきつづき9月22日まで出広の申込みを受け付けます。
内容とクオリティの確かさは言うまでもなく、
そのモノ自体がエコ・コンシャスであることをめざす「エコプラ」は、
次号からVOC(揮発性有機化合物)を発生しない水なし印刷に加え、
上述の日本の森林保全に貢献する「3.9ペーパー」を使用する予定です。
「エコプラ」第2号の媒体資料は以下からダウンロードできます。
http://www.eco-plaza.net/mecc/ecoplaguide.html
広告宣伝セクションの方とご検討の程よろしくお願いいたします。

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□ 4 □ ただいま企画中の案件 PROJECT NOW PLANNING
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1)会員活動紹介パネル展示
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会員事業者の環境への取組みを紹介するパネル展の企画は、
詳細な日程や会場については正式な決定を待ってから
お知らせすることになりますが、ほぼ概要が固まってきました。
当初は港区役所一階のロビーをつかって展示を行なう予定でしたが、
区側の事情により見送りとなり、その後事務局で新たな開催場所の
選定と内容の組立てをすすめてきました。
「パネル展」という趣旨だった当初の企画は、
もっと規模を大きくして「mecc展」とでも呼べるものへと飛躍しそうです。
今後、事業者会議として取組む年間の事業のなかで、
これが最大のイベントとして定着することになるかもしれません。
現在、仮称「企業と環境」展という名で、全体の構想ができあがっています。
パネル展示を中心としながらも、環境報告書を読む会やシンポジウム等の
トークイベントも実施し、新たなアクションの呼びかけも同時に行ないます。
時期的には11月の中旬から下旬を予定しています。
文化祭シーズンたけなわ。meccの文化祭として取組まれるイベントを
めざしたいと思います。
事業者のみなさまのさまざまな協力によって成り立つ取組みです。
随時、「meccニュース」でお知らせしてまいりますので、
どのようなコミットが可能か前向きなご検討をよろしくお願いいたします。
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2)10月20日カーフリーデー講演会
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前号の「meccニュース」でカーフリーデーについて特集しましたが、
meccの具体的なカーフリーデーへの取組みは、
まずは勉強会を開催するところから着手することになりました。
みなと環境にやさしい事業者会議・講演会の第2弾として、
10月20日(金)午後2時より、高輪区民ホールにて
カーフリーデーをテーマに講演会を開催します。
メインの講師としてカーフリーデー・ジャパンの望月真一さんをお招きします。
日本で唯一の公式コーディネーターというお立場で、
ヨーロッパのカーフリーデーの現状にもっとも通じていらっしゃる望月氏に
カーフリーデーの理念と概要についてお話しいただきます。
今年の9月22日前後に行なわれる「カーフリーデー2007」イベントを
現地で取材されたホットなレポートもご紹介いただく予定です。
講演会の詳細は追ってまた「meccニュース」にてお知らせします。
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□ 5 □ 会員一覧 MEMBER LIST
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(☆2006年9月14日現在/入会申込順) ※は幹事事業者
□ シナネン株式会社
□ 株式会社ジャパンエナジー
□ 西松建設(株)関東支店
□ 株式会社クリエート・ファーム
□ 明治学院大学※
□ グリーンプラネット株式会社
□ 伊藤忠商事株式会社
□ 株式会社乃村工藝社
□ 日本道路株式会社
□ 株式会社東京ヒューマニアエンタプライズ「ホテル日航東京」※
□ 港区※
□ 東京コカ・コーラボトリング株式会社
□ 三菱自動車工業株式会社
□ 三菱化学株式会社
□ 世紀東急工業株式会社
□ 特定非営利活動法人アースデイマネー・アソシエーション※
□ 株式会社長谷工コーポレーション
□ 笠井設計株式会社
□ 東京ガス株式会社南部支店※
□ 鹿島建設株式会社
□ 株式会社DTS
□ NECリース株式会社
□ らでぃっしゅぼーや株式会社※
□ イーグル工業株式会社
□ あすか製薬株式会社
□ 株式会社ヤナセ
□ 東京電力株式会社銀座支社※
□ 日本たばこ産業株式会社
□ 株式会社博報堂
□ 大川印刷株式会社
□ 社団法人東京都トラック協会港支部
□ サントリー株式会社
□ 株式会社フジエクスプレス
□ 都築電気株式会社
□ 日比谷総合設備株式会社
□ 清水建設株式会社
□ 日本通運株式会社※
□ 尾瀬林業株式会社
□ ユニ・チャーム株式会社
□ 南国有限会社
□ 株式会社ケーブルテレビジョン東京
□ 文祥堂印刷株式会社
□ 安藤建設株式会社
□ 株式会社大林組
□ 株式会社こめつつじ
□ 株式会社ハウスオブローゼ
□ テンプル大学ジャパンキャンパス
□ 株式会社エコヒルズ
□ 株式会社省電舎
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□ 6 □ 編集後記 POSTSCRIPT
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「東京朝市・アースデイマーケット」と銘打ったイベントが好評を博しています。
その名のとおり、東京のまんなかに朝市が立ちます。
朝は10時頃から夕方4時頃までの開催なので、
朝市というのは正確ではないかもしれませんが、
主催者のコンセプトも、その場所の雰囲気も、みずみずしい「朝市」そのもの。
これまで東京にはなかった「マルシェ」という場の誕生です。
今年4月から、ほぼ月に一回のペースで、代々木公園で開催されています。
けやき並木に、いつも30くらいの店が出てマーケットストリートをつくります。
売り物は主に産直作物。
主催NPOのこだわりで、有機野菜であることやフェアトレードを心がけていることが
出展者には求められ、また「地域通貨」を受け入れることも義務づけられます。
その意味では、世界的にみてもきわめてユニークな朝市です。
いまでは月に一度の買出しを楽しみにしている人も少なくないようです。
次回は9月17日(日)。ぜひのぞいてみられてはいかがでしょうか。
この「東京朝市」には、企業のサポートがついています。
企業協賛ではなく、企業スポンサーです。
飲料メーカーの「プロモーション」の機会となっています。
テレビの番組提供スポンサーのイメージに近いでしょうか、
イベントに企業の色が強く出てくることはありません。
あくまでも「そっと寄り添ってくれている」という感じが、
支援される主催NPOにも好印象がもたれているようです。
大勢の客でにぎわい、メディアへの露出も多いこんなエコなイベントなら、
寄り添うだけで企業にとってもメリットはあると考えられるでしょう。
さまざまな発見や提案を引き出すことに成功した「東京朝市」は、
企業プロモーションの新しいかたちまで提案することができたようです。
時代は、「スローなプロモーション」へ。
(MI)
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次号は、10月12日頃配信予定です。特集は「エコポイント・地域通貨」の予定です。 また直前のイベント情報などは、別途そのつど配信いたします。
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<meccニュース Vol.04 2006.9.14>
発行:みなと環境にやさしい事業者会議
〒105-0001 港区虎ノ門3-6-9 エコプラザ内
TEL:03-6806-9280 FAX:03-6806-9282
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