□■□■ みなと環境にやさしい事業者会議
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《 meccニュース.vol.03 2006.08.11発行 》
□■□■ minato eco-conscious consortium ■□■□
☆mecc会員事業者の方に向けて配信するメールマガジンです。
長い梅雨があけ、にわかに激しく暑い夏がやってきました。
テレビは連日のように打ち水大作戦の話題をとりあげます。
暑い日の打ち水は、画面を通しても涼しさを伝えます。
meccも満を持して打ち水大作戦に挑戦します。
いっしょに水に触れながら人々の笑顔があふれる打ち水絵巻。
暑い夏にもますますホットな環境情報が満載のメールマガジン
「meccニュース」ともどもお見逃しなく。
(事務局)
□ 1 □ アクションレビュー ACTION REVIEW
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◇7月14日 フリーペーパー「エコプラ」創刊
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日本通運さんにご協力をいただいて、
mecc事務局のあるエコプラザの倉庫から
「エコプラ」創刊号は各会員事業者の元へと運ばれていきました。
そこから各事業者の社員、職員の方々を中心に
「配布大作戦」が行なわれました。
2000部という大口のお取り寄せをいただいたのが
ケーブルテレビジョン東京さん。
イベント会場で来場者に「手配り」してくださっています。
1000部お取り寄せの明治学院大学さんも、
学生食堂の前などを中心に置かれたものが
夏休み前にほぼ「完配」とのことでした。
無事、リーチ率の高いフリーペーパーとして
いいデビューを飾ることができました。
また、どこでお知りになったのでしょう、
大阪の主婦の方からも、たいへん興味をもちました
という声をいただきました。
反響ぞくぞくの「エコプラ」創刊号。
まだ余部があります。
再配布(あるいは新規配布)ご希望の事業者の方、
以下までご一報ください。
info@eco-plaza.net◇8月8日「第1回講演会」開催
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mecc lecture meeting vol.1
みなと環境にやさしい事業者会議・第一回講演会が
高輪区民ホールで開催されました。
事業者および区民、あわせて100名の来場者を前に、
東京大学の木本昌秀教授と、東京都環境局の山口隆子さんの
お二人にご講演をいただきました。
「地球シミュレータ」をつかった気候学の第一人者である木本教授には
マクロな視点からの長期的な地球の気候変動のお話を、
東京都の山口さんには都のヒートアイランド対策としての
屋上緑化や壁面緑化の取組みについてプレゼンテーションをいただきました。
とくに木本教授のお話は、その飄々とした語り口とは裏腹に衝撃的でした。
地球温暖化の深刻な事態が豊富なシミュレーション映像とともに淡々と語られました。
地球シュミレータ-の試算によってわかったこととして
・今後100年間で急激に地球が温暖化(2~4℃以上)すること
・海面の上昇は今後100年で平均40cmあまり上昇すること
・集中豪雨の頻度の増加による危機的な水災害の危険性が高まること
などがあげられました。
「100年後、地球は真っ赤っ赤」と、ただ試算結果のみが伝えられましたが、
少し冷静になって想像するだに、なんとも恐ろしい未来です。
これでは、京都議定書の達成目標に一体なんの意味があるのかと
考えさせられてしまいます。
真剣に地球の未来を考えるなら、ただちに
「チームマイナス60%」をオーガナイズすべきなのかもしれません。
事業者や区民にとって勉強会となるような場を提供しよう
ということで、今回試みに講演会を開催しましたが、
大きな刺激とともに来場者の反応も一様に上々でした。
大成功だったといえるでしょう。
講演会やシンポジウムという形式で、今後も
こうした勉強会を重ねていきたいと思います。
冷静に地球の未来の姿を見据えながら。
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□ 2 □ 「カーフリーデー」特集 CAR FREE DAY
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◆イベント概要 ABOUT THE EVENT
ヨーロッパを中心に、毎年9月22日に
「カーフリーデー」という社会実験イベントが行なわれている。
環境問題とくに地球温暖化防止の面から、
そして人が中心の都市の賑わいをつくりだすことを目的に、
「クルマの使い方を見直そう」と呼びかけ、
ヨーロッパ各都市の中心市街地からクルマが姿を消す日――
それがカーフリーデーである。
1997年にフランスのラ・ロシェルで行なわれた「クルマのない日」
という取組みが発端で、今では世界で1500もの都市が参加する、
地球最大の環境イベントとなっている。
マイカー偏重の都市のライフスタイルを見直すきっかけとして、
参加都市の市民の80%以上がカーフリーデーの実施に賛同している。
日本やアジアはその流れに乗り遅れ気味で、
支援都市として名を連ねる街はいくつかあるものの、
公式に参加できている都市はまだない。
「参加」基準となるハードルが高く、
中心市街地を完全に歩行者天国にすることが条件になり、
一部の道路を車両通行止めするだけでは参加都市とはみなされない。
また交通量が比較的少なくなる休日にシフトして開催することも
認められない。交通量の多い平日の日中に開催しなければ、
社会実験の意味がないというのが基本的な考え方だ。
また、カーフリーデーの前後一週間の期間、
持続可能な都市交通を考えるイベントとして
「モビリティウィーク」が各都市で開催される。
カーフリーデーを発展させた、欧州委員会が支援するプロジェクトである。
これにも参加都市、支援都市をあわせて1000近い都市がコミットしている。
ヨーロッパモビリティウィークのキーワードとして
「公共交通機関」「自転車」「生活道路」「緑道」「移動と健康」などが
あげられている。
カーフリーデージャパンの公式サイトはこちら
http://www.cfdjapan.org
◆ 取組み提案 PROPOSAL FOR COMMITMENT
ヨーロッパのカーフリーデーの盛り上がりをみていると、
それが地球環境への取組みであることもさることながら、
ヨーロッパ的なヒューマニズムの伝統がベースにあることも見逃せません。
本来、都市の主役はクルマではなく人間であるべきだ、
という主張がそこにこめられています。
ニューミレニアムの「ルネッサンス運動」と言ってもいいでしょう。
クルマが登場するはるか昔に教会と広場を中心に都市がつくられていたヨーロッパと
戦後、焼け跡に道路を縦横無尽に通すところから都市を発展させていった日本を
同じように論じることはできないでしょう。
また、日本には回帰すべきヒューマニズムの原点もありません。
「人間中心」よりも「自然との共生」のほうを日本人は好みます。
したがって日本の「カーフリー」運動は、やはり環境保全をテーマにするべきで、
言い換えるならそれは「CO2フリー」に等しいという見方もできるでしょう。
「CO2フリーをめざしたカーフリーデー」
ヨーロッパの基準とは少し異なる、
そうした独自の取組みを考えたいと思います。
たとえば、5月に行なわれた「エコライフ・フェアMINATO」で、
リサイクルした天ぷら油を燃料に「水陸両用バス」を走らせました。
水陸両用という機能がモーダルシフトにつながるという点も強調できますが、
それ以上に、植物性燃料を用いてCO2フリーを実現したという意味で、
これはカーフリーの取組みになったと言えるでしょう。
化石燃料に代わるオルタナティブな燃料の可能性だけでなく、
ハイブリッドカーなどの技術革新も「日本型カーフリー」の範疇とみなすべきでしょう。 省エネ技術やそれに関連する技術開発にかけては、日本は世界に冠たる先進国。
「クルマがいらない」ではなく、「こんなクルマがいい」という、
クルマとの共生にむけた提案がのぞましいでしょう。
日本型=みなと版のカーフリーデーの最初の取組みとして、
「人と自然とクルマとの共生」をテーマに、
また今年のヨーロッパカーフリーデーの成果も踏まえつつ、
シンポジウムの開催を予定したいと思います。
追って詳細は「meccニュース」次号あるいは臨時増刊号でお伝えします。
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□ 3 □ 「みなとお台場打ち水大作戦」
MIISSION UCHIMIZU IN MINATO DAIBA
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先日の臨時増刊号でお伝えしました「みなとお台場打ち水大作戦」。
8月9日付の読売新聞にも案内が掲載され、いよいよ盛り上がってきました。
打ち水大作戦2006の公式日程において最終日となる8月23日。
その日は、江戸の暦で「処暑」。
その日をもって夏の暑さが和らぐとされる、夏の終わりの日。
この夏最後の、TOKYO最大の打ち水絵巻に、みなさんもご家族といっしょにご参加ください。
みなとお台場打ち水大作戦
■日時:2006年8月23日(水) 午後3時
■会場:ペデストリアンデッキに3会場(ホテル日航東京前+AQUACITY前+DECKS東京ビーチ前)
■主催:みなと環境にやさしい事業者会議+お台場打ち水実行委員会
■協力:打ち水大作戦本部/ホテル日航東京/AQUACITY/DECKS東京ビーチ
■後援:臨海副都心まちづくり協議会/港区
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画像をクリックでポスター(A4)がダウンロードできます。
>>PDFファイル850KB
★8月17日(木)14:00~ ホテル日航東京3F「ローズルーム」にて、みなとお台場打ち水大作戦実施にむけたmeccミーティングを開催します。どなたでもご参加いただけます。
当日の運営・盛り上げのために少しでもお力ぞえいただける方、お待ちしています。お越しいただける方、ご一報ください。
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□ 4□ 「エコプラ第2号」広告募集 THE FREE PAPER 2ND ISSUE
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みなと環境にやさしい事業者会議が区民、事業者に向けて発行する
環境行動フリーペーパー「エコプラ」第2号は9月中旬の発行予定です。
内容とクオリティは言うまでもなく、そのモノ自体がエコ・コンシャス。
VOC(揮発性有機化合物)を発生しない水なし印刷に加え、
日本の森林保全に貢献する「3.9ペーパー※」を使用する予定です。
(※京都議定書で定められている日本のC02削減量6%のうち
3.9%は国内の森林で吸収することとされています。)
ただいま広告大募集中。事業者向けに媒体資料を用意しましたので、
以下からダウンロードしてください。
http://www.eco-plaza.net/mecc/ecoplaguide.html
いまなら会員事業者にはどなたにでも出広のチャンスがあります。
広告宣伝セクションの方とご検討よろしくお願いいたします。
お申込み、お問い合わせ、お待ちしております。
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□ 5 □ 会員一覧 MEMBER LIST
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(☆2006年9月1日現在/入会申込順) ※は幹事事業者
□ シナネン株式会社
□ 株式会社ジャパンエナジー
□ 西松建設(株)関東支店
□ 株式会社クリエート・ファーム
□ 明治学院大学※
□ グリーンプラネット株式会社
□ 伊藤忠商事株式会社
□ 株式会社乃村工藝社
□ 日本道路株式会社
□ 株式会社東京ヒューマニアエンタプライズ「ホテル日航東京」※
□ 港区※
□ 東京コカ・コーラボトリング株式会社
□ 三菱自動車工業株式会社
□ 三菱化学株式会社
□ 世紀東急工業株式会社
□ 特定非営利活動法人アースデイマネー・アソシエーション※
□ 株式会社長谷工コーポレーション
□ 笠井設計株式会社
□ 東京ガス株式会社南部支店※
□ 鹿島建設株式会社
□ 株式会社DTS
□ NECリース株式会社
□ らでぃっしゅぼーや株式会社※
□ イーグル工業株式会社
□ あすか製薬株式会社
□ 株式会社ヤナセ
□ 東京電力株式会社銀座支社※
□ 日本たばこ産業株式会社
□ 株式会社博報堂
□ 大川印刷株式会社
□ 社団法人東京都トラック協会港支部
□ サントリー株式会社
□ 株式会社フジエクスプレス
□ 都築電気株式会社
□ 日比谷総合設備株式会社
□ 清水建設株式会社
□ 日本通運株式会社※
□ 尾瀬林業株式会社
□ ユニ・チャーム株式会社
□ 南国有限会社
□株式会社ケーブルテレビジョン東京
□文祥堂印刷株式会社
□安藤建設株式会社
□株式会社大林組
□株式会社こめつつじ
□株式会社ハウスオブローゼ
□テンプル大学ジャパンキャンパス
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□ 6 □ 編集後記 POSTSCRIPT
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今年の打ち水大作戦がスタートを切った頃、
九州を中心に大雨による深刻な水害が相次ぎました。
東京にいるわれわれはともかく、
福岡で打ち水大作戦に取り組んでいるメンバーは、
打ち水イベントの実施にむけて着々と準備をすすめがらも、
目の前のこの出来事に胸を痛め「いてもたってもいられない」
気持ちでいっぱいだったにちがいありません。
打ち水は水そのものにたいする感覚を研ぎ澄ましてくれます。
水害の被災者たちにたいする彼らの思いは誰よりも強かったことでしょう。
九州地方で大雨の原因となっていた梅雨前線が奇跡的にその日だけ静まり、
福岡打ち水大作戦は予定通り実施され、大成功を収めました。
さて、イベントが行なわれたその日の深夜、
福岡の打ち水大作戦のメンバーのあいだで
MLを通してにわかに新たな活動がスタートを切りました。
みんなで被災地に救援活動に向かおうというのです。
その名も「いてもたってもおら連帯」が立ち上がりました。
東京のわれわれはボランティアの彼らに交通費の支援をすることになりました。
MLを通して、福岡のメンバーと東京のわれわれがひとつになって
一気に支援の輪が広がりました。
数日後、30名近い「おら連帯」が現地に赴きました。
みんな、「打ち水ごころ」を胸に。
現地に入った彼らは連日大活躍で、先ごろ無事福岡に戻ってきました。
国や大企業の取組みではなく、草の根で広がっている打ち水大作戦。
気温を下げるだけでなく、みんなの気持ちを上げる、
こんな「打ち水効果」もあるんですね。
(MI)
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次号は、9月8日頃配信予定です。特集は「みなと・あきる野プロジェクト」です。
また直前のイベント情報などは、別途そのつど配信いたします。
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<meccニュース Vol.03 2006.8.11>
発行:みなと環境にやさしい事業者会議
〒105-0001 港区虎ノ門3-6-9 エコプラザ内
TEL:03-6806-9280 FAX:03-6806-9282
URL: http://www.eco-plaza.net/mecc
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