生物多様性をめぐる講演会 盛況のうちに終了!

7月29日(木)の夜、港区立エコプラザにて「生物多様性をめぐる講演会」が開催されました。

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この講演会は、エコプラザの主催による「水と緑の環境週間」というイベントの1つとして企画されたもの。実は、講演会の開催を1週間ほど前に控えたある日、エコプラザから「meccとして協力してほしい」との依頼が舞い込んできたのです。「企業の事例発表を」との要望でした。

meccとしては、エコプラザには日頃から大変お世話になっていますから、ここは何としても実現させたいところ。急遽meccの会員事業者のかたがたにお願いをし、事例発表の機会として実現させることができました。

この日はまず、世界的環境NGOであるコンサベーション・インターナショナル・ジャパンの浦口あやさんによる講演会が開かれました。生物多様性とは一体なんであり、問題の本質はどこにあるのかという貴重なお話でした。

浦口さんの説明によると、生物多様性は個々の種の問題ではなく、人間の生活に必要だから取り組む課題であるとのこと。あくまで人間の活動を維持するために、生物多様性を保全するのだと明快に説明されました。

つづいて第二部は、meccの会員事業者による事例発表です。

最初に登場したのは、コーディネーターをお願いしたValue Frontier株式会社の梅原由美子さん。

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Value Frontierは「生物多様性とビジネス」をテーマにした連続セミナーなども開催されている、この分野のエキスパートです。梅原さんのスムーズな進行により、事例発表は進みます。

事例発表の一人目として登場していただいたのは、森ビル株式会社都市開発事業本部の鈴木章浩さんです。

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都市における生物多様性の重要性をうったえるとともに、生物多様性の取り組みを評価する手法「JHEP」を紹介。また、生物多様性は「社会貢献ではなくビジネスとして」取り組むことが必要と説き、生物多様性に対する森ビルの真摯な姿勢を明確に示されました。

二人目の事例発表者として登場していただいたのは、コクヨ株式会社CSR部の齊藤申一さん。齊藤さんには、コクヨが取り組む「結の森」の取り組みについてご紹介いただきました。

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「結の森」とは、コクヨが四万十川流域に整備している森のこと。植生の調査や清流基準調査などを実施しながら、生物多様性に配慮した森づくりに取り組んでいらっしゃる様子を紹介されました。また、文具やオフィス家具等のメーカーとして間伐材を使った商品開発なども手がけ、まさに本業につながる取り組みも行なっています。

コーディネーターの梅原さんは、「いずれの事例もビジネスと結びついているところがポイント」と指摘。社会貢献という意味合いだけではこうした活動は続かないと解説しました。

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集まった人々からは質問も相次ぎ、企業が生物多様性の保全にどう取り組むべきかについて熱い議論が交わされました。

今回事例発表などにご協力してくださった三人のみなさま、そして急な告知にもかかわらずご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!