最先端が詰まった研究所 -meccエコオフィスツアー:大林組編

 みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)が主催する3度目の「meccエコオフィスツアー」が、12月6日に行なわれました。

 今回訪問したのは、東京都清瀬市にある大林組技術研究所です。約70,000㎡の敷地内にある各種施設を、約3時間をかけてじっくりと見学しました。

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 研究所の中核となるのが「本館テクノステーション」です。この建物は、「最先端の研究環境」「最先端の環境配慮」「最先端の安全安心」をコンセプトに掲げた研究所のセンターオフィス。世界初の“スーパーアクティブ制震システム「ラピュタ2D」”を取り入れた「揺れないビル」です。地震時には油圧アクチュエータ(加力装置)が地面と反対方向に建物を動かし、揺れを打ち消します。その他、地下にある建物を支える分厚い積層ゴムなどに、参加者は感心した様子で見入りました。

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 2Fのワークプレイスは長さ90m、幅18mもある仕切りのない大空間です。端から端まで見渡せるワンルーム型のオフィスには、レイアウトの工夫によりコミュニケーションが誘発される仕掛けが施されています。

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 また、この建物は環境配慮も最高水準です。屋根から自然光を、換気システムにより外の風を取り入れるなど自然の力を最大限に利用するとともにパーソナルの空調・照明に次世代設備を採用しています。さらに職員の意識を促すために省エネ状況を「見える化」し、ハード・ソフト両面から取り組み、CO2の排出量を55%削減します。

 最先端が詰まった研究所に、未来のオフィスの姿が見えました。大林組さん、ありがとうございました。

(レポート:松田慶子)