まだまだ暑さが続く9月2日木曜日の午後。
日比谷通りの南側の端、第一京浜と合流する辺りの風景は、いつもとはちょっとだけ違っています。
道路の脇に、打ち水用の木桶が積まれているのが見えますか?
例年は8月23日の「処暑」で幕を下ろす打ち水大作戦。ですが今年はさらにもう一回、日比谷通りを舞台に打ち水大作戦が実施されることになったのです。
三菱化学さん、三菱自動車さん、長谷工コーポレーションさんの三社の共催による「日比谷通り打ち水大作戦」です!
この打ち水大作戦を発案されたのは、三菱化学のKさんでした。
「うちのオフィスの周辺でも、打ち水大作戦が実施できないかしら・・・」
三菱化学さんは、オフィスが近い三菱自動車さん、長谷工コーポレーションさんに出向き協力を要請されました。どちらの企業もその場で快く承諾をしてくださり、三社の共催により「日比谷通り打ち水大作戦」を開催することが決定。
・・・この決定がなされたのは、すでに8月も下旬にさしかかった頃でした。
その後、三菱化学さんは日比谷通りにあるグループ会社の協力も得て地元の町会や小学校、保育園、最寄りの地下鉄などを訪問し、大急ぎの用件ながら丁寧に関係を構築。打ち水大作戦への協力をお願いし、日比谷通り打ち水をみんなで成功させましょうという雰囲気をつくりだしました。
私たちmecc事務局はというと、Kさんをはじめとする関係者の熱意に引っ張られるように、水の手配やら物品の手配やら、体制を整えていきました。それでも、「こんなに急な話で人が集まるだろうか・・・」という不安をいだいたのも正直なところ。
そうして迎えた当日。
集まった人の数はというと・・・なんと300人!今年最高の人出です!
3つの企業に勤めるかたがたを中心に、保育園の子どもたち、町会のみなさんなどが続々とやってきて会場は人で溢れかえりました。
打ち水本番に向け日比谷通りに整列してみると、その長さは200メートルを超えました。MC・フジタ帝国さんもスピーカーを両手にもって声を張り上げますが、この日ばかりは声がなかなか届きません。
列の途中途中にスタッフが加わり、声を張り上げながら一斉にカウントダウンを開始。
「Let’s 打ち水!」の声とともに、熱くなったアスファルトに一斉に水をまきました。
「うん、確かに涼しくなるね」という声を残しながら、シャツ姿のみなさんは、水をまき終わるとすぐにオフィスへと戻っていかれました。
背中に清々しさが漂うようにみえるのは、事務局のひいき目によるものでしょうか?
さて、大成功におわったかに見えるこのドラマですが、実はこれからが本当の始まり。
日比谷通り打ち水は、南の端から少しずつ距離を伸ばし、芝公園や港区役所を超えて、いつかは日比谷通りの北の端・皇居のほとりまでつなげてしまおうという壮大な計画なのです。
来年はどこまで伸びるか、その次の年はさらにどこまで伸びるのか。
そして、皇居のほとりにまでまっすぐに伸びる壮大な打ち水絵巻が完成するのは、何年先の未来でしょうか。