2019年度 第1回meccセミナー「地域循環共生圏の実現 〜日本発の脱炭素化・SDGs構想〜」

活動報告

日   時:2019年5月16日(水)16時10分~17時10分
会   場:慶應義塾大学 芝共立キャンパス1号館 B1Fマルチメディア講堂
講   師:環境省 総合環境政策統括官  中井徳太郎 氏
参 加 者:58名

第1回のmeccセミナーは、環境省 総合環境政策統括官 中井徳太郎氏をお招きして講演をいただきました。
環境省の視点から環境問題や企業の取組みを紐解いていきました。

最初に日本が抱える環境・経済・社会の課題を説明されました。
その後、パリ協定で採択された「脱炭素化」の風潮を踏まえた上で、持続可能な開発目標(SDGs)に結びつけていることを説明されました。

その後、環境省が目指す「第五次環境基本計画の基本的方向性」の目標を3つ掲げました。

 まず、「地域循環共生圏」の創造、次に「世界の範となる日本」の確立。最後に、これらを通じた、持続可能な循環共生型の社会(「環境・生命文明社会」)の実現です。

「第五次環境基本計画の基本的方向性」

  1. 「地域循環共生圏」の創造
  2. 「世界の範となる日本」の確立
  3. 持続可能な循環共生型の社会(「環境・生命文明社会」)の実現

 地域循環共生圏は、「自立分散(オーナーシップ)」「相互連携(パートナーシップ)」「循環・共生(サステナブル)」を掛け合わせて作る、人々が健康で地域が自立し誇りを持ちながら他の地域と有機的につながることで国土の隅々まで豊かさが広がる考え方です。

都市だけでなく地方を巻き込みつつ、社会や環境問題に取り組む内容で、活動内容を書き出した連携地図には、様々な内容が記入されており、参加者がメモを取る姿が印象的でした。

実際に行っていた地域の活性化の事例も紹介いただき、非常にわかりやすい内容でした。

ESG金融の主流化、気候変動適応策、海洋プラスチックごみ対策の紹介もあり、環境省が目指す内容を肌で感じることができる内容となりました。